出船前|疑ったのは、海じゃない
前回の敗北からずっと考えていた。
なぜ釣れなかったのか。
何がズレていたのか。
周りでは魚が釣れている。
自分は釣れていない。
言うまでもなく疑うべきは海や魚ではなく、自分だった。
情報を集めすぎていなかったか?
“正解”をなぞることが目的になっていなかったか?
そこで、まずは「自分の釣りを取り戻す」ことをテーマに流行りのセッティングに拘らず
一から見直してみることにした。
一度、全部戻す
実は結構前からやっていたこと、それは自分の釣りを記録すること。
行ける時でも月2回ほどの釣り。それもタイラバであったりタチウオであったり。
ちょっと間が空いてしまったりすると、前回のセッティングなどを忘れてしまうこともあったので
その時々の状況を記録するようにしていたのだ。
記録を見返してみると、以前の自分はこうだった。
・ネクタイ:シングルカーリーだけでなく、ストレートも多用
・ヘッド:タングステンに限らず、鉛も使用
・フック:3本ではなく2本
・スカート:使わないのではなく、状況次第で使用
いつの間にか、自分の釣りはずいぶん単調になっていた。
これを念頭にセッティングを見直してみた。
と言っても、どれも目新しいことではない。
むしろ、昔の自分が当たり前にしていたことだ。
実釣|前回よりもやりにくい海
風は微風、波もそれほど高くない。ここまでは前回に近い状況。
だが海の中は全く違う。明らかに分かる二枚潮。
上層は払い出す方向に流れ、中層は向かってくる方向、
しかし底から10m前後は潮が流れておらずスカスカの手応え。
つまり、
「軽すぎてもダメ、重すぎてもダメ」という
一番やっかいな状況だった。
このままでは釣れる感じがしなかった。
なので次のように考え、セッティングしてみることにした。
- 二枚潮の影響をできるだけ少なくしたい → ヘッドはタングステンの150g
- 魚の活性が低そうなので柔らかい動きで誘いたい → ストレートネクタイ
- でも底潮が動いていないのでアピールが弱いかも → スカートでボリューム感UP
フックはこれらの動きを活かすための2本針仕様だ。
仕掛けを変えて5分後、最初に上がったのはカサゴだった。
それほど大きくはないものの、変更直後それも船中初ヒットなので嬉しかった。
だがその後が続かない。
周りにも全く反応がなかった。
これは魚の活性が低そうだ。
そう思っているうちに、少しではあるが底潮が効いてきたのか
リールを巻く手に重みが出てきた。
状況が変わった。
そこで次のようなセッティングに変更した。
- 食い気が低いのでリアクションを狙おう → カーリーネクタイに変更
そしてアクションも少し変えてみることにした。
着底まで15m程のところでフォールをストップさせ、糸が真っすぐになった後、
再びフォールさせる。
こうすることで少し効いてきた底潮に仕掛けをうまく乗せられるかもしれない。
これも魚が反応してくれた。
マハタ、カサゴが連続でヒットした。
結果|マダイはいない。でも、魚はいる
その後、風が強まり船の動きが早くなったのでもう少し重いヘッドに変更した。
さらにアカハタを追加。
結果としてカサゴ、マハタ、アカハタ
どれも本命ではない。
だが、全部こちらの操作に反応した魚だった。
この日、マダイは出なかった。
船中でもゼロ。
だが前回ほどの虚しさはなかった。
魚は確実に反応している。
釣りが噛み合い始めている。
「釣れない」の中身が、前回とはまったく違った。
この海で、
自分がやってきたタイラバ。
それを思い出せた一日だった。
釣果はまだ途中経過。
だが、方向は間違っていない。
次回、
リハビリタイラバでござる。

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