10月31日、勝浦沖のタイラバ。
出船前の予報では、風も潮も弱い見込み。
バーチカルに近い釣りになることも想定して準備した。
ところが、予報とは異なり序盤から予想以上の風と激流である。
そんな状況の変化に合わせて、セッティングを替えながら釣りを組み立てた結果、
60cmと68cmのマダイを含む好釣果となった。
特に終盤に出た68cm。
これまでの自分のタイラバの考え方に新しい発見をくれた一匹である。
当日の状況

| <日時> | 2026年10月31日 12:00〜17:00 |
| <天候> | ほぼ晴れ(若干の雲あり)。気温は25度前後。 |
| <風> | 予報より強い北寄りの風 |
| <波> | 2m前後。うねりあり |
| <潮回り> | 中潮(満潮 9:00・干潮 13:20・満潮 18:40) |
| <潮の流れ> | 序盤は激流。後半に向けて徐々に弱まり、16時頃にはほぼ止まる |
| <水深> | 序盤65m、中盤45〜40m、終盤30m前後 |
| <水色> | 序盤は澄み潮気味。途中、白っぽい濁りが入るポイント。終盤は濁りなし。 |
| <釣り方> | 片舷ドテラ流し |
| <乗船人数> | 10名(釣り座は、いちばん前側) |
出船前、
船長から「午前の船は、潮があまり流れなかった」のでヘッドは150g程度を付けて
おくようアドバイスをもらった。
自分も予報や潮見表から、船があまり動かず、潮も流れにくい日になりそうだと見ていた。
バーチカルに近い釣りになる可能性が高い、と。
ところが、釣りを始めてみると予報より風がある。
波も高い。(船酔い侍のアラームが鳴る)
そして、潮はまさかの激流。
事前の想定とは違う展開になった。
作戦と展開
序盤:予想外の激流。お祭りセッティングでマダイをキャッチ
出船前に組んだのは、鉛・太鼓型の150gヘッドに鯛龍NOROSHI SLIM Wテールのリバーシブルドットゼブラオレンジ。
ヘッドとネクタイの両方で強くアピールする。
太鼓とアクションで「お祭りセッティング」と命名したセッティングだ。
(ご迷惑をかける「オマツリ」目的ではございません。)

12:20、最初のポイント。水深65m。
潮が速い。150gのヘッドでは底が取れない。
1投目ですぐに巻き上げて仕掛けを回収する。見れば同船者もみんな仕掛けを上げている。
「みんな予想が外れたか 笑」
すぐにヘッドの重さを210gへ替えた。
12:40、水深55m前後。
先ほど交換した210gヘッドがしっかりマッチングしている。
3回目の落としで着底から5〜6回転でひったくるような強いアタリ。
しかしバレてしまった。フックの掛かりが良くなかったようだ。
その後2度のポイント移動を経て、水深45m前後。
かなり白っぽい濁りが入っている。
「このポイントはチャンスだ」
13:15、丁寧なタッチアンドゴーを意識した着底から6〜7回転で、強い前アタリ。
今度はバッチリフッキングしている。
ドラグも出ており良型の予感。
上がってきたのは、60cmのマダイ。
船中で最初の1匹だった。

さらに13:40。
同じポイントで着底直前にアタリ、巻き始めでフッキング。
50cm弱のイナダ。
幸先よいスタートになった。
中盤:反応が遠のく。試したかったもう一つのアプローチ
14:30、水深40m前後。
濁りは薄れてしまった。
潮は緩んだものの、まだ程よく流れている。
着底から13回転でヒット。35cmほどのマハタが上がった。
だがここから静かになった。
16時ごろまでポイントを移動しても、船中でヒットがない。
私は2回あったアタリをのせきれなかった。
210gのヘッドが少し重いようにも感じていた。
ただ潮の割には反応が少ない。
水は、やや澄み気味。
本当はこんな場面で試したかったのが、鉛丸玉ヘッドにナチュラル系ネクタイを合わせる
「すっぴんセッティング」だった。
だがここで本格的な船酔いモードに。
これ以上は悪化させたくなかった。
なのでヘッドもネクタイも替えないまま継続するしかなかった。
後から思い返すと本当に無念である。
終盤:潮が止まりバーチカルに。水切りセッティングへの変更
16:05、水深30m前後。
潮見表では上げ潮の途中だが、海はスカスカ。
潮がほとんど流れなくなった。
風もかなり弱くなり船が動かない。
210gヘッドを付けたお祭りセッティングは真下に落ちるばかり。
ただこれだけ潮も船も動かないのでは、ヘッドを軽くしてもフォールが遅くなるだけで
斜め引きは作れないだろう。そう判断した。
そこで手に取ったのが、出船前に組んでおいたもうひとつのタックル。
こんな日になる可能性を予報から想定して用意していたものだ。
ヘッドはジャッカルのビンビンスイッチ100g。
ネクタイは、STARTのシリコンネクタイストレート、カラーはグリーンラメスケールだ。
ヘッドで存在感を出し、ネクタイは自然に見せる。
私が「水切りセッティング」と呼ぶ組み合わせだ。
この後結果を出すこのセッティングを狙い澄ました一手、と言いたいところだが正直に書く。
船酔いモードで仕掛けを組み替える余裕はなかったのだ。
だがビンビンスイッチはこのバーチカルな局面に強いことを経験していた。
だから持ち替えるだけでよいセッティングをしていたのは本当に運がよかった。
16:15、水深30m前後で若干の起伏がある。
着底から11〜12m巻き上げたところで、ひったくるようなアタリ。
今日一番の引き具合、ドラグも出ていく。
慎重にやり取りして上がってきたのは、68cmのマダイ。
この日の船中最大だった。


その後、16:30に小型のマダイ(リリース)。
16:35にもアタリがあったが、フッキングせず。
16:40、納竿。
釣果
最終的な釣果は、次のとおり。
- マダイ 68cm(16:15) この日の船中最大
- マダイ 60cm(13:15)
- イナダ 50cm弱(13:40)
- マハタ 35cmほど(14:30)
- マダイ 小型1枚(16:30) リリース


今回の釣行で得た新しい発見
① 水切りセッティングという、新しい選択肢
水切りに替えたのは、状況判断に船酔いという事情が重なった、ある意味偶然だ。
それでもバーチカルの釣りという状況で、ビンビンスイッチにナチュラルカラーの
ストレートネクタイを組み合わせ68cmのマダイが出た。
実は、ビンビンスイッチにはカーリー系のネクタイを合わせるもの、という先入観があった。
商品の標準的な組み合わせや、これまで目にしてきた解説から、自然とそう考えていた。
今回の経験はその思い込みを見直すきっかけになった。
② ヘッドとネクタイの役割を分けて考える
水切りセッティングでは、ヘッドで存在感を出しつつ水の抵抗は抑える。
ネクタイはストレート系のナチュラルなものを使う。
ヘッドとネクタイの両方で強くアピールするお祭りセッティングとは考え方が違う。
③ ただし、今回の結果だけでは断定できない
16時台は夕方で、潮はほぼ止まり、風も弱まっていた。
水深も、前半とは違う。
ヘッドとネクタイに加えて、ロッドとリールも持ち替えている。
様々な要素が変わっているので、水切りセッティングが68cmにつながった、とは言い切れない。
それでも、自分のタイラバの引き出しがひとつ増えた。
そのこと自体には意味があると思う。
次回への一手
- すっぴんセッティングの有効活用
- 水切りセッティングのレベルアップ
- 3つのセッティングを、状況に応じた選択肢として少しずつ育てていく。
今回は引き出しがひとつ増えた。
一方で試せていないことも残った。
当日のタックルデータ
| <お祭りセッティング> | <水切りセッティング> | |
| ロッド | メジャークラフト レッドバック BEND GAME RBBG-B66M | シマノ 21 エンゲツXR FS-B68MH/LEFT |
| リール | シマノ 23 エンゲツ プレミアム 151PG | シマノ 24 バルケッタ プレミアム 151DH |
| ライン | シマノ ピットブル4 0.8号 | シーガー PE X8 0.8号 |
| リーダー | シーガー グランドマックス 3.5号 | シーガー グランドマックス 3.5号 |
| ヘッド | 鉛・太鼓型 150g → 210g | ジャッカル ビンビンスイッチ 100g |
| ネクタイ | Galapagos 鯛龍 NOROSHI SLIM Wテール リバーシブルドットゼブラオレンジ | START シリコンネクタイ ストレート グリーンラメスケール |
| フック | 2本針 サーベルポイント フッキングマスター | 2本針 サーベルポイント ファインマスター |
| ヒットした魚 | マダイ60cm、イナダ、マハタ | マダイ68cm、小型マダイ |

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